初心者でも簡単!シカ肉を美味しく食べるレシピをご紹介!

健康食として、今注目されつつある「鹿肉(シカ肉)」。最近では通販で扱っているお店も増えて、おうちにいながらもシカ肉を楽しめるようになりました。しかし、いくら健康に良いといってもどう調理するかわからないと困ってしまいますよね。

この記事では、シカ肉の栄養や効能を紹介しながら、簡単な調理方法やレシピを紹介します。作り方のポイントや、シカ肉の栄養を効果的に摂るために、相性のいい具材も紹介するので参考にしてみてくださいね。

目次

健康食として注目されている「シカ肉」

脂質が少なく、高たんぱくとして有名なシカ肉。まずはシカ肉に含まれる栄養や効能を紹介していきましょう。

シカ肉は鶏むね肉よりも「高たんぱく・低カロリー」?

高たんぱく・低カロリーの代表格である鶏むね肉は、100gあたり191kcalで、たんぱく質含有は19.5g。一方でシカ肉のカロリーは、100gあたり110kcal。また、たんぱく質含有は22.3gです。驚くことに、シカ肉は鶏むね肉よりも、高たんぱく・低カロリーな食材なのです。

肉類にはめずらしいDHAが含まれている「シカ肉」

シカ肉には、青魚に多く含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれています。他の肉類をとってみても、ほとんど含まれていないDHAですが、シカ肉には500mg含まれています。DHAには中性脂肪の低下に効果があることがわかっており、さらに記憶力の維持などにも効果が期待できます。

疲労回復効果のある「アセチルカルニチン」

シカ肉には、アミノ酸の一種である「アセチルカルニチン」が多く含まれています。アセチルカルニチンに注目が集まったのは、1980年に行われたモスクワオリンピック。摂取した選手が高いパフォーマンスを上げたことで一躍有名になりました。疲労感やだるさを緩和する効果が期待できるのです。

牛肉より多く含まれている「ビタミン類」

シカ肉は、しばしば牛肉の栄養価と比べられることがありますが、ビタミンB1、B2、B12は、牛肉よりもシカ肉に多く含まれています。

ビタミンB1は、糖質の代謝に関わっており、糖質をエネルギー変換します。また疲労回復に効果があることから、「疲労回復ビタミン」とも呼ばれています。

ビタミンB2は、糖質、脂質、タンパク質の代謝に関わっているビタミンで、「発育のビタミン」と呼ばれています。

ビタミンB12は、DHAの生成を助けるビタミンであり、貧血の一種である巨赤芽球性貧血の予防の働きがあります。

牛肉の2倍の含有量の「鉄分」

シカ肉は、鉄分も豊富に含まれています。牛肉と比べるとその差は2倍。鉄分は、私たちの身体に酸素を送る役目を果たしており、学習能力や記憶力低下に効果があるとされています。

妊娠さんに推奨される栄養素「葉酸」

葉酸とは、ビタミンB12とともに赤血球の生成を担っている栄養素です。特に妊婦さんや妊娠を希望している女性に必要といわれているのは、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減する効果があるためです。

美味しいシカ・イノシシ肉の通販の選び方

シカ肉は生臭いというイメージを持っている人は、少なからずいるでしょう。なるべく臭みの無いシカ肉を選びたいという人は、狩猟後すぐに専用の食肉処理施設で適切な解体処理がされているお店を選びましょう。買うときに、通販サイトや公式サイトで、どのような処理を行っているか、確認をすると良いでしょう。

シカ肉料理の簡単レシピを紹介

ここからは、シカ肉を使った簡単レシピを紹介します。硬いイメージや臭みがあると思っている人が多く、調理が難しいと思われているシカ肉。しかしポイントをつかめば、料理初心者でも美味しい料理を作ることができます。ぜひ試してみてください。

シカ肉のカツ丼

シカ肉を人気のカツ丼にしたメニューです。シカ肉は筋が多いので、一口サイズに切ると食べやすいでしょう。カツが小さいと揚げ焼きもできて、使用する揚げ油も少なくできるので経済的です。

調理に使うシカ肉の部位は?

調理するシカ肉はどの部位でもOKです。シカ肉を食べやすい大きさにスライスします。

材料・作り方

カットしたシカ肉は、塩コショウで味付けします。衣付けをしたら、180℃の油で揚げていきます。めんつゆを水で割って、適度な濃さに調整したら、鍋に火をかけて玉ねぎを煮ます。揚がったシカカツを鍋に入れて、卵を割り入れ半熟になったら、ご飯を盛った丼の上に乗せて出来上がりです。お好みで三つ葉を乗せても良いでしょう。

淡白なシカ肉も、揚げることでジューシーに

シカ肉は淡白な部位が多いので、揚げ物にすることでジューシーになり、美味しく食べることができます。ビタミン類やミネラル類が豊富に含まれる卵を合わせることにより、さらに栄養を補うことができます。

シカ肉アヒージョ

アヒージョは、アウトドアでも簡単に作ることができるシカ肉メニューです。魚介を使用するのが一般的ですが、シカ肉でのアレンジもイチオシです。アヒージョは作るのが難しそうと思われがちですが、火加減を気にしなくても良いレシピなので、料理初心者さんにもおすすめです。

調理に使うシカ肉の部位は?

調理するシカ肉は、もも肉やすね肉などを選ぶと良いでしょう。

材料・作り方

アヒージョにする具材は、にんにくやマッシュルーム、しめじなどのお好みのきのこ、ミニトマト、卵などがおすすめです。辛さがほしい場合は、鷹の爪を少し入れると良いでしょう。

シカ肉やきのこを食べやすい大きさに切り、にんにくはみじん切りにしておきます。小さめの鍋かスキレットにオリーブオイルとにんにく、鷹の爪を入れて、香りが立つまで弱火で炒めます。

材料を入れて、味付けのために適量のマジックソルトを振り入れます。火が通るころに卵を割り入れたら完成です。

シカ肉アヒージョに具材を追加したいときは?

アヒージョに他に具材を入れたいときのおすすめは、アスパラガスやブロッコリー。アヒージョに、緑の野菜が入ることで彩りが良くなります。

アスパラガスは生活習慣病の予防の効果あり

アスパラガスには、アスパラギン酸が豊富に含まれています。アスパラギン酸は、疲労回復の効果が期待できる栄養素です。またルチンも豊富に含まれており、血管を強く丈夫にする働きがあることから脳卒中、高血圧、動脈硬化などの生活習慣病の予防効果が認められています。

ブロッコリーのビタミンC含有はレモンより多い

ブロッコリーには、ビタミンCが多く含まれていますが、実はレモンよりもはるかに多いことを知っていましたか。ビタミンCには、免疫力を高めてくれる効果が期待されます。

シカ肉ときのこのオイルパスタ

秋の訪れを感じさせるパスタです。マイタケやマッシュルーム、しいたけなど、お好きなきのこを合わせてぜひ。手に入るのであれば、ポルチーニ茸もおすすめです。最後に粉チーズをかけると、さらにコクが出て美味しくなります。

調理に使うシカ肉の部位は?

調理するシカ肉は、もも肉やすね肉などを選ぶといいでしょう。硬い筋があれば、取り除いておきます。

材料・作り方

シカ肉に下味としてオリーブオイルをまわしかけ、塩コショウを振っておきます。お好きなきのこを食べやすい大きさに切ります。にんにくは皮をむいて、つぶしておきます。

フライパンを熱したらオリーブオイルを入れて、強火でシカ肉をソテーします。シカ肉に火が通ったら、フライパンから取り出します。同じフライパンにオリーブオイルを入れて、つぶしたにんにくを入れ、弱火で熱しながら香りを出します。辛い味がお好きであれば、鷹の爪をいれても良いでしょう。

にんにくの香りが移ったオリーブオイルで、きのこをソテーします。きのこがしんなりしてきたら、シカ肉を戻して軽く混ぜます。ゆであがったパスタにシカ肉ときのこを乗せて、塩コショウで味を調え、最後にオリーブオイルをひとまわしすれば完成です。彩りとしてパセリをのせるときれいに仕上がります。

きのこがシカ肉を柔らかくする

きのこの中には、プロテアーゼと呼ばれるタンパク分解物質が含まれています。特に多く含まれているのが舞茸。プロテアーゼが含まれている食材と肉を一緒に調理すると、肉のタンパク質が分解されて、柔らかくなります。シカ肉のすね肉などの硬い部位を使っても、きのこのおかげで食べやすくなるのです。

シカチゲ鍋

寒い冬には、シカ肉のチゲ鍋はいかがでしょうか。辛さを調節すれば家族で楽しく鍋を囲むこともできますので、作ってみてくださいね。

調理に使うシカ肉の部位は?

調理するシカ肉は、もも肉もしくは肩ロースがおすすめです。脂身も少なく、さっぱりしていて食べやすい部位です。たくさん肉を食べたい鍋料理では、クセを感じにくい部位がおすすめです。

材料・作り方

シカ肉以外に、チゲに入れたいお好みの野菜を用意します。キムチ、白菜、もやし、にんじん、えのき茸、白ネギ、ニラ、しいたけ、エリンギなど、何でも好きな野菜を入れましょう。鍋の定番である豆腐を入れるのもおすすめです。

鍋のおつゆは、市販のチゲの素やキムチ鍋の素などを使用すると簡単に出来上がります。

シカ肉は、薄切りにして包丁の裏で叩いて柔らかくしておきます。キムチの漬け汁にシカ肉とにんにくと生姜を浸して、下味をつけておきます。野菜や豆腐は、すべて一口サイズに切っておきます。

鍋にごま油を入れて熱したら、強火でシカ肉を焼いていきます。焼き色がついたら鍋のおつゆを入れ、フタを入れて沸騰するまで待ちます。沸騰したら野菜や豆腐などの材料を入れて、全体的に火が通れば、シカ肉チゲの完成です。

DHAとセサミンは相性抜群

シカ肉に含まれているDHAは、酸化しやすいという特徴があります。よってシカ肉を焼くときは、抗酸化作用のあるセサミンが含まれているごま油を使用しました。

汁ごと飲んで栄養摂取がおすすめ

またシカ肉には多くのビタミンが含まれていますが、その多くは水溶性なので、煮汁に溶け出しています。チゲを食べるときは、煮汁までいただくことで、あますことなく栄養を摂取してくださいね。

シカ肉チゲ鍋に具材を追加したいときは?

チゲ鍋はどんな具材を入れても美味しいのですが、意外性を突くところでいうと、トマトがおすすめ。チゲ鍋の辛さをやわらげたいのなら、卵がおすすめです。

トマトを入れてうまみアップ

トマトは入れるとうまみ成分である「グルタミン酸」が加わるので、チゲ鍋全体の美味しさがアップします。

卵を入れると辛さがやわらぐ

卵を入れると、鍋のおつゆの辛みが少しやわらぎます。またお子さんにも喜ばれる具材ですので、おすすめです。

シカ肉のカレーライス

定番人気のカレーライスをシカ肉で作ってみました。硬いイメージのあるシカ肉がほろほろになって食べやすくなります。

調理に使うシカ肉の部位は?

調理するシカ肉の部位は、ばら肉のブロックやすね肉などがおすすめ。食べやすい大きさにカットしておきます。

材料・作り方

シカ肉以外の具材は、玉ねぎやにんじんでも充分美味しくできあがりますが、素揚げしたなす、かぼちゃ、おくら、れんこんなどを使うとおしゃれな一品に仕上がります。

食べやすい大きさに切ったシカ肉は、圧力鍋に入れてひたひたになるくらいの焼酎を入れて煮ていきます。玉ねぎを炒めて、水、にんじん、シカ肉を入れて、中火で煮込み、最後にカレールーを入れたら完成です。素揚げ野菜を使う場合は、フライパンで焼いて、カレーの上にトッピングしましょう。

お好みでクミンやガラムマサラ、ケチャップ、トマト缶などを調味料として加えると、こだわりのカレーが出来上がります。

焼酎で煮込むことでシカ肉がほろほろに

シカ肉を焼酎で煮込むことによって、ほろほろの食感にすることができます。肉はほぼアルカリ性ですが、酸性の焼酎を入れることでお肉のpH値が傾きます。pH値が傾くと、肉の筋線維がほぐれ、保水性を高めることで柔らかくジューシーになります。また焼酎には、シカ肉の臭みを軽減する効果が期待できます。

最後に

シカ肉の栄養と効能や、簡単にできる調理法を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。栄養価が高く、多くの栄養効果が期待できるシカ肉。調理が難しいイメージを持っている人も、ぜひ手作りのシカ肉料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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