イノシシ肉は免疫力アップに最適!下処理から美味しい食べ方までご紹介。

ジビエと聞くとフランス料理等海外の食材というイメージがあるかもしれませんが、日本の郷土料理でもある牡丹鍋もジビエ料理のひとつであることをご存じでしょうか。イノシシ肉を使った牡丹鍋は、主に農村地域でたしなまれており、牡丹鍋を食べるためにわざわざ遠方から訪れる人も少なくなく、日本全国の幅広い地域で食されています。スーパーや一般的なお肉屋さんではあまり見かけることのないイノシシ肉ですが、免疫力アップや病気の予防など、栄養素がたくさんあり、栄養価の面からも話題を呼んでいます。

今回は、栄養満点で免疫力アップに最適な、イノシシ肉についてご紹介していきます。

目次

イノシシ肉に含まれる栄養素

イノシシ肉には鉄分やコラーゲンなど、美容効果のある栄養素がたくさん含まれています。コラーゲンはもちろん、健康維持や疲労回復を手助けしてくれるビタミンBや鉄分もご紹介します。

鉄分

イノシシ肉には100gあたり2.5mgの鉄分が含まれています。

鉄分が豊富とされているラム肉でも、1.7mgなので比較して1.5倍ほど多く含まれていることがわかります。貧血を起こしてしまうと、体が重くなってしまったり、息が切れてしまう原因になってしまいますが、イノシシ肉には、鉄分が多く含まれており、エネルギーを作り出してくれる役割もあるため、運動している方におすすめできると言えるでしょう。

牡丹鍋などの、お野菜がたくさん摂れる料理でビタミンB、ビタミンCとともに摂取しましょう。健康の維持や体力増加に役立つこと間違いなしの食材ですね。

コラーゲン

豚や牛などに比べて脂質が多いようにも感じますが、イノシシ肉の脂質はカロリーが低くコラーゲンがたくさん含まれています。コラーゲンとは皮や軟骨、骨などを構成するタンパク質の一つ。

関節のクッションのような役割を果たし、老化防止や美容効果にも最適です。

また、お肌が乾燥しやすい秋・冬に摂取することで、ツルツルでしわやシミができにくい体になりますので、乾燥しやすい女性や、関節が弱い方におすすめです。お肌の健康や老化防止の手助けをしてくれるイノシシ肉は、美味しく食べられて健康状態も良好になるので、楽しく健康の維持ができること間違いなしですね!

ビタミンB

イノシシ肉には豚の3〜4倍ほどのビタミンB群が含まれています。

ビタミンB1が0.24mg、ビタミンB2が0.29mg、ビタミンB6が0.35mg、ビタミンB12が1.7mgと、ビタミンB2・ビタミンB12が非常に多く含まれていることがわかります。ビタミンB群が多く含まれていることにより、脂質や糖質の代謝を促し、ダイエットにもおすすめです。また、肥満対策や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病の予防や体力増強に効果的ですね。

不飽和脂肪酸

イノシシ肉はジビエの中でも栄養価が豊富なお肉です。

その中でも多価不飽和脂肪酸が多く、100gあたり2.55gも含まれています。多価不飽和脂肪酸には血栓や動脈硬化の予防、血圧を下げる役割があり、悪玉コレステロールの低下に役立つといわれています。これは、オリーブオイルやヒマワリ油等にも多く含まれているので、一緒に摂取することで、さらに効果的なので、生活習慣病の予防にもってこいのお肉なのです。

イノシシ肉は病気の予防、疲労回復にも効果的!

イノシシ肉は、特に疲労回復や貧血の予防、歯や骨の健康などに関しておすすめなお肉です。栄養がたっぷりでどんな年代でも性別も関係なく嬉しい効果ばかりなのです!

疲労回復

イノシシ肉はカルニチンとアンセリンが多く含まれており、これらは疲労回復に効果的な成分です。カルニチンは脂肪燃焼によるエネルギー生産に必要不可欠な物質で、ダイエットや運動能力向上に効果的なのではないかと考えられています。カルニチンが豚肉の3.6倍ほど含まれており、疲労回復にもってこいの食材。カレーや野菜炒めなどにイノシシ肉を使用するだけでも疲労回復、夏バテ予防に効果があります。

また、疲れたときやトレーニングのあとなどにイノシシ肉を食べるのがおすすめですよ。

美肌効果

乾燥肌対策や美肌に良い効果をもたらしてくれるコラーゲンがたくさん含まれています。

ビタミンやミネラルも豊富に含まれていますので、乾燥の予防や改善に役立ち、不飽和脂肪酸で血液がサラサラになり、代謝も促し、肌にとって良いことばかりなのです。

また、ぼたん油というイノシシの油を使用し作られた保湿液もあるほどで、最近の研究では人の皮膚成分に近いということで話題になっています。さらに、このぼたん油はワセリンや市販のクリームよりも保湿力が高く、髪の毛から足先まで使えるのでおすすめです。

貧血の予防

イノシシ肉は鉄分が豊富に含まれているので、貧血の予防にも効果的で、他にもタンパク質やビタミンB群が含まれており、バランスの良い食材でもあります。

貧血は主に偏った食事や栄養のバランスが悪いことで起こってしまいます。鉄が大量に失われてしまうことや消費量が多いことも原因で、妊娠中の方や成長期のお子様などにもおすすめで、バランスの良いイノシシ肉は貧血や食事の偏りも改善してくれることでしょう。

病気の予防

イノシシ肉には糖質の代謝を助けてエネルギーを作り出し、皮膚や粘膜の健康をサポートしてくれたり、脳神経を正常に働かせてくれるナイアシンやビタミンBが含まれています。ビタミンBや鉄分、不飽和脂肪酸を多く含むことにより、生活習慣病の予防、ガンなどの病気や皮膚、血管の老化を予防してくれるのです。免疫力をアップさせて体の健康を保てば、病気にかかることなく安心して日常を過ごせますね。

骨や歯の健康維持

歯や骨を構成するのに必要な栄養であるカリウムやリン等も含まれます。それにより年齢を重ねるごとに弱ってきてしまう骨や歯を丈夫にしてくれたり、骨が丈夫でない方や運動をしている方、成長期のお子様にもおすすめの食材ですね!

イノシシ肉の下処理方法と注意点

鹿肉のかきうちが販売するイノシシ肉は下処理をしなくても美味しく食べられるのですが、加工者によってはしっかりと下処理をしないと臭みが残ってしまう場合があります。そこで、下処理の方法や注意点をご紹介します。

下処理の方法

イノシシに限らずおすすめなのが、お肉をキッチンペーパーに巻き、冷蔵庫の一番涼しい場所で一晩寝かせておくことです。そうすることで余分な水分や血液などを吸い取ることができ、イノシシ本来の旨みだけが残ります。また、イノシシのお肉には筋や筋膜が多くあるため、調理する前に取り除いておくことで口当たりも格段に良くなります。

肉を柔らかくする方法

酒や塩こうじ、ヨーグルトに漬け込むと柔らかくなります。さらに、ワインやビールに漬けこむと柔らかくなり、さらに臭いも取ることもできます。ビニール袋にイノシシ肉と塩こうじやヨーグルトを入れよくもんで漬けておけば臭みも取れて柔らかくなります。

ただ、たくさん塩こうじを使用してしまうと塩辛くなり、味がつきにくくなってしまうので気を付けましょう。

しっかり火を通す

イノシシが保有する病原体はE型肝炎ウイルス、サルモネラ菌などが上げられます。また、-20度で48時間凍結させておけば、寄生虫などが死滅して、より危険性が無くなります。これらの菌は火を通せば危険性などがないので、イノシシ肉を食べるときはしっかりと火を通しましょう。

使った器具は消毒する

イノシシを下処理する際は、まな板や包丁、使ったボウル等を分けて使用し、より安全に調理しましょう。処理が終わったらしっかり洗浄、消毒し、使用した器具を清潔に保ちましょう。

イノシシ肉の美味しい食べ方!

効果や下処理方法を抑えたところで、実際に調理をしてみましょう。イノシシ肉には様々な食べ方があるのです。その中でも特においしい食べ方や簡単にできるお手軽レシピをご紹介します。

ぼたん鍋

イノシシ肉と言えばみなさんはぼたん鍋をイメージすると思います。これは、里の郷土料理でシシ鍋とも言われ、兵庫県の丹波篠山が発祥と言われています。諸説ありますが、篠山小唄という民謡にぼたん鍋という歌詞があり、そこから旅館の主人がイノシシ肉を牡丹の花の形にして提供した事で、全国に広がるようになったとも言われています。

作り方は、スライスしたイノシシ肉を、お野菜と一緒にみそ仕立ての出汁で煮込みます。煮込めば煮込むほど味噌がしみ込んで脂も柔らかくなり、とてもおいしくいただけます。味噌以外の調味料を使用してもおいしくいただけますよ。

イノシシ肉のチャーシュー

豚肉よりも脂身がさっぱりしているイノシシ肉なので、あまりくどくなくどんな料理にも合うチャーシューができます。また、カロリーが少なく、ヘルシーかつ健康的においしく調理できます。どんな料理にも合いますが、ラーメンやお酒のつまみにもってこいの料理です!チャーシューはダイエット中の方やお子様等にもおすすめですよ。

シシカツ

カツ屋ではあまりお目にかかれないメニューですが、カツなのにヘルシーでおいしく食べられるメニューです。また、メニューの幅が広く、トマトやオリーブオイルを使ったイタリアンからシンプルソースや醤油で食べる和食まであり、様々なアレンジがあります。また、脂身がさっぱりしているので、豚や牛の脂身があるカツは苦手…という方にもおすすめです。

赤ワイン煮込み

イノシシ肉独特の香りが本当に苦手、という方には赤ワイン煮込みがおすすめです。赤ワインにはお肉の臭みを消し、柔らかくしてくれる効果があります。また、味噌や醤油を入れて煮込めば、さらにコクがでておいしくなります。お野菜と煮込み、お野菜の出汁とお肉のうまみを凝縮したおしゃれな一皿は食卓を彩らせてくれるでしょう。

イノシシ肉ジャーキー

ジャーキーは基本的に赤身を使用します。少しだけ手間はかかりますが、お子様にも大人気の料理で、タレをシンプルにすればペットの犬も食べられます。醤油やコショウ、ニンニクなどを混ぜたタレに薄く切ったイノシシ肉を1日冷蔵庫で漬けこみます。扇風機などで漬け込んだイノシシ肉を乾かし、燻製機で燻したら完成です。

燻製機をお持ちの家庭は少ないとは思いますが、持っていない方は100円ショップなどでも売っているアルミ製の深型片手鍋でも代用できます。手軽につまめるので、ビールやワインのお供にもおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?

本記事ではイノシシ肉の効果や栄養、美味しい食べ方をご紹介しました。鉄分やビタミンBが豊富で貧血予防や疲労回復に効果的と、とっても魅力的ですね。また、コラーゲンや不飽和脂肪酸が多く含まれており、美容にも効果的です。

これまでイノシシ肉は独特の風味があることと高価なことから、手に取ることの少ない食材でしたが、しっかりと下処理をし、火を通せば美味しく安全に食べられます。最近では少しずつメジャーな食材になってきたイノシシ肉、こちらの記事をきっかけに、挑戦してみてくださいね。

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