たくさん食べても太らない!? ジビエの驚くべき栄養価とは。

ダイエットを始めると食事制限を意識して、満足に食べられず栄養が偏ってしまうといった経験はありませんか?

そこでオススメしたい食材なのが「ジビエ」です。

ジビエは牛・豚・鳥肉に比べるとメジャーではありませんが、多くの魅力を持った食材になります。特に「シカ肉」は脂身も少なく身が引き締まっており、低カロリー、低脂肪で太りにくい食材なのに食べ応えがあるとして人気を集めており、アスリートも食べるほど栄養価に優れた食材として注目されています。

今回はそんなジビエを、ダイエットをするうえで食事に取り入れるメリットをご紹介させていただきます。

目次

ダイエットをするうえで、ジビエを食べるメリット

実は、ジビエにはヘルシーで栄養豊富な食材が非常に多いということをご存知でしょうか。

ダイエットでは摂取カロリーを抑えるため、食事制限をする方も多いですが、食事制限をしていくと食事の量に満足できず、ストレスが溜まっていくことも多いと思います。

ストレスが溜まってしまうと食欲が増して暴飲暴食をしてしまうため、無理な食事制限はリバウンドするリスクを高めることになり、返って逆効果となってしまう可能性が高いと言えるでしょう。そして、食事制限をすることで体に必要な栄養素が不足し、体調不良に繋がってしまう恐れがあります。

特に体をつくるために必要なたんぱく質が不足すると筋力が落ちて代謝が悪くなり、痩せづらくなるだけでなく、体の免疫力が落ちて体調を崩しやすくなってしまいます。

ジビエは高タンパク、低カロリーで栄養価が高く、アスリートの身体づくりにぴったりなヘルシー食材だということに注目が集まっており、ダイエット食としても非常に優れた食材です。

例えばシシ肉は「不飽和脂肪酸」、「ビタミンB群」や「亜鉛」などのミネラルも豊富に含んでおり、運動能力の改善やアンチエイジング、生活習慣病予防、疲労回復効果を持つ「カルノシン」も含んでいるうえに、牛・豚肉よりもカロリーが低いお肉なのです。

また、クマ肉には「亜鉛」や「ビタミンB2」、「ビタミンB12」、「コラーゲン」が豊富に含まれているので、美肌効果や貧血の改善に効果があります。

そして、ジビエの中でも特に身体づくりにオススメなのが「シカ肉」です。

シカ肉は低カロリー高タンパクで、「ビタミンB6」「ビタミンC」や「鉄(ヘム鉄)」「亜鉛」をはじめとした多くのミネラルのほか、脂肪燃焼の効果がある「アミノ酸」や「不飽和脂肪酸」も含まれており、ジビエの中でも特にダイエットの効率を上げてくれるとして非常に優秀な食材なのです。ここではジビエの中でも特にシカ肉がオススメの理由をご紹介させていただきます。

シカ肉はなぜヘルシーなのか

解体されたシカ肉を見てみると、シカ肉には脂肪がほとんどなく、赤身で引き締まった印象を持たれると思います。実際にシカ肉の脂質は「赤身牛肉の約5分の1程度」しかなく、余分なカロリーを抑えながら、体に必要な栄養素を摂取することができます。100gあたりわずか119カロリーで、豊富なたんぱく質とアミノ酸、不飽和脂肪酸を持ち合わせている食材は多くありません。

シカ肉は自然が生み出したサプリメント

昔からシカ肉は健康によい食材であることが知られていて「身ごもったら布団を質に入れてでも鹿肉を食べるのがよい」という古来からの言い伝えがあるほどです。これは今では科学的に研究され、単なる言い伝えではなく健康に良い天然無添加のサプリメント」と呼べるほど栄養豊富な食材であることがわかってきました。

特に注目されているポイントとして、シカ肉にはアミノ酸の一種である「アセチルカルニチン」が多く含まれているという点です。これは、体内の脂肪を燃焼させる働きに役立ちます。

アセチルカルニチンとは、あらゆる生物に存在するアミノ酸関連化合物の一種で、動物では肝臓、腎臓、脳などで、必須アミノ酸の「リジン」と「メチオニン」から合成されています。脂質からエネルギーを取り出す際に、燃焼の場となるミトコンドリア内に運搬する役割を担う唯一のアミノ酸なのです。

アセチルカルニチンは牛肉にも含まれていますが、シカ肉は牛肉の約2倍も含まれているので、効率的に摂取することが可能です。

シカ肉を食べることで得られる栄養はこれだけではありません。シカ肉は「共役リノール酸」と「DHA」という不飽和脂肪酸を含んでいて、体内の各組織へ栄養を送って活性化させるという働きを担っています。不飽和脂肪酸には抗がん作用や悪玉コレステロールを抑える働き、脂肪燃焼効果、糖尿病の遺伝的リスクを打ち消す働きも期待できると言われています。

不飽和脂肪酸は私たちの体内では生成することができないので、食材やサプリメントから外部摂取することになるのですが、シカ肉を食べることで不足しがちな不飽和脂肪酸を効率的に補うことができます。ちなみに、DHAは取り入れることで記憶力や学習能力を活性化させる作用もあるので、運動している方だけでなく、勉学に励んでいる方にもシカ肉はオススメと言えます。

シカ肉は天然の完全無添加のお肉

ジビエとは野生動物のお肉を指します。野山を駆け巡り山菜を食料としている野生動物は、添加物などが含まれていない完全無添加の食材です。

食品を加工したり、長期間保存できるようにするために使う保存料や着色料などの「食品添加物」による健康被害が問題になることがあります。食品添加物は薬事法で成分や使用の基準が決められていて、適切な使用法で使われた食品添加物は健康被害を及ぼす心配はありません。しかし、添加物の組み合わせ次第では毒性が強まり、人体に有害になる場合もあります。

また、細かいくず肉などを結着材で固めてつくる「成型肉」と呼ばれるものもあり、工場で加工する手間が増える分、衛生面に注意する必要や加工の段階で別の材料が含まれている場合があるので、アレルギーを持っている方は材料を確認しましょう。食品添加物は悪いものではありませんが、新鮮で無添加な食材を食べれるのがベストだと思います。

これまでは、一定の量を確保し続けることが難しいシカ肉をメインに販売しているところは少なかったのが現状です。しかし近年では、狩猟するだけではなく大切な食材として活用しようと、適切な処理を施しジビエとして地域の名物にするところもあります。

ジビエと聞くと野性味が強く、臭いも強烈で衛生面に不安がある方もおられるでしょうが、現在ではジビエの食肉加工施設が整い、多くの方に新鮮で衛生的なジビエを食べてもらおうと様々な努力がなされています。

消費者の方に不安を持たずにジビエを楽しんでもらおうと2017年に捕獲から流通に至る有識者から成る「国産ジビエ認証制度制定に関する専門委員会」で衛生管理の基準や認証について話し合われました。そして、2018年に「国産ジビエ認証制度」を制定し、安心・安全にジビエを提供できる環境を整えてきました。

令和4年までに29件の食肉処理施設が認定されていますが、鹿肉のかきうちはその第1号として認定され、高い品質のお肉を提供できるように従業員一同が取り組んでいます。栄養豊富なだけでなく、味も牛肉や豚肉に負けない素晴らしさを持っている無添加な食材というのがジビエの魅力だと言えます。

古くから滋養強壮のために食べられていたジビエ

先ほど紹介したシカ肉は、牛肉に比べて高たんぱく質・低脂質(5分の1)で、カロリーが半分以下であり、鉄分も多く含んでいます。またシシ肉は、豚肉と比べると鉄分がおよそ4倍、ビタミンB12が3倍と栄養不足になりやすかった時代には貴重な栄養源として重宝されていました。

また、シカは牛や豚よりも体温が高いので「細菌が付きづらい」のも特徴の一つです。食中毒菌は35℃くらいが繁殖しやすいため、体温が39℃近くあるシカ肉は衛生面でも優秀な食材であったことも、重宝されていた理由と言えるでしょう。

また、日本では大陸から仏教が伝来してからは肉食が禁じられており、江戸時代では肉を植物の名前に置き換えて人々は味わっていました。シシ肉は「牡丹」、シカ肉は「紅葉」という名前で親しまれており、シカ肉を使った鍋を「紅葉鍋」と呼ぶのはこの文化が由来となっています。

そして、冬には「薬食い」といって滋養強壮や保温のためにシシ肉などと合わせてシカ肉は食されていました。病人などは「薬になる」という口実を設けて獣肉を食べていたそうです。

現在はシカ肉やシシ肉を有効活用しようと様々な研究やデータが発表されたことにより、ジビエが健康的な食材であることが科学的に解明され、味だけでなく栄養面でも非常に注目を集めています。日常で食べる機会は少ないと思いますが、最近ではオンラインショップやジビエ専門店も増えているので、気になった方は食べてみていただきたいです。

それでは、どんなときにシカ肉を食べるのが良いかを紹介させていただきます。

どんな時にシカ肉を食べるのがおすすめ?

シカ肉には様々な健康効果があるので、可能であれば定期的に食べることをオススメしたい食材です。

先ほど触れたようにダイエットをしている方には非常にオススメで、アミノ酸の一種であるアセチルカルニチンや不飽和肪酸の共役リノール酸に脂肪燃焼効果があるので、ダイエットにも最適と言えるでしょう。たんぱく質が多く含まれているため、筋肉を落とさずに体重を落としたい方には心強い味方になってくれます。

また、貧血気味の方や激しい運動をするアスリートの方は積極的に食べていただきたい食材です。

シカ肉に含まれるヘム鉄は、ほうれん草などの青菜、ごま、海藻、穀類など植物性食品に多く含まれている非ヘム鉄に比べて、体内に吸収されやすいという特徴を持っています。ヘム鉄はたんぱく質に包まれていて、スムーズに吸収することが可能になっていますが、非ヘム鉄は吸収されにくく、活性酸素を出し粘膜を攻撃します。

非ヘム鉄はコーヒーや緑茶で吸収を妨げられてしまいますが、シカ肉に含まれているヘム鉄の場合は問題ありません。シカ肉には鉄分の吸収を促進するビタミンCも含まれているので貧血気味の方にはぴったりな食材です。

そして、陸上競技やサッカーなど、激しく走るスポーツをしているアスリートの方はスポーツ貧血が起きる可能性があるので、ヘム鉄を効率よく摂取できるシカ肉を食事メニューに組み込むのがオススメです。スポーツ貧血は激しい運動をすることで消化管からの出血や足の裏に強い衝撃が走るために起こる溶血(赤血球の破壊)で鉄分が不足して起きるため、普段から貧血気味の方だけがなるものではありません。

体重制限があるスポーツではカロリーコントロールをするため、鉄分不足になりやすい状態です。ヘルシーでヘム鉄やたんぱく質が多く含まれているシカ肉は、積極的に食べてほしいですね。

また、シカ肉はシニアの方にもオススメです。シカ肉に含まれているDHAにはアルツハイマー型認知症への効果や精神を安定させ、記憶力を向上する効果もあり、動脈硬化も防ぐ働きもあるので、ぜひ食べていただきたいです。たんぱく質も豊富なため、筋力不足や基礎代謝の低下も防いでくれます。

終わりに

この記事では、シカ肉を食べるうえでのメリットについて紹介させていただきました。
日本では古くから、貴重な栄養源として親しまれてきた食材です。現代でも、私たちが不足しがちな栄養素を補うだけでなく、健康面の悩みを抱えた方の手助けをしてくれることが科学的に証明されています。

そして、何よりシカ肉は牛・豚・鳥に負けない美味しさを持ったお肉なので、気になった方はぜひ一度新鮮なシカ肉を食べていただきたいです。美味しくて健康にもよい一石二鳥な食材のシカ肉を食べて、人生を豊かにしていただければと思います。

鹿肉のかきうちではオンラインストアで全国にシカ肉やシシ肉をお届けしているので、興味を持っていただいた方はぜひ一度お試しください。非常にヘルシーでたくさん食べても太りづらいので、他のお肉との違いを実感してみていただければ嬉しいです。

良いなと思ったらシェアお願いします!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次